でこぼこぷらす+

調べたことを忘れないように書き留める備忘録+α。

満たされないなあ、と思う時

例えば、勧善懲悪がはっきりとしたヒーロー物の話があったとして。

主人公であるヒーロー役はどれだけの窮地に立たされても、「どうせ助かるんでしょ?」と言う目で見てしまう人を見ると、なんだか勿体ないと思ってしまう。

 

例えば、ヘタレな男主人公1人に対して、ヒロイン候補が4,5人いるような話があったとして。

はたしてどのヒロインと主人公はくっつくのか?と言う所に重きを置きすぎて、

結局誰かと付き合うことでエンディングを迎えてしまう話を読むと、なんだか物足りないと思ってしまう。

 

前者の場合は、結果に意識が行き過ぎていてその過程の面白さを見過ごしているから。

後者の場合は、そもそもその結果がもたらす余韻が足りないから。

 

これ、私が話を書く時にも結構気にしている事でもあります。

 

例えば前者の例。私の作品のスタイルで言うなら、端的に言えば「どんな喧嘩をしたって、仲違いをしたって、この二人はどうせ仲直りをするし、付き合う事は決まっている」という感じで。

勿論、書いている側からすれば「そうなるべくして書いている」ので当然ではあります。

こうして端的に話のあらすじを述べてしまうと、大多数の、とは言わないまでも、

私と同じような話の展開を組み立てている人は恐らく少なくないと思います。

 

ただ、その喧嘩の仕方や仲直りの為のアプローチの仕方、そしてそこから恋愛へ発展する時の話の持って行き方などは間違いなく十人十色で千差万別です。

さっくりと仲直りして、そのまま恋愛に発展したり。

ちょっと捻った仲直りをして、そのまま一直線の恋愛に興じたり。

すぐに仲直りはするけど、そこから恋に至るまでにまた喧嘩を始めたりなどなど。

こんな風に、一口に「どうせ付き合う」とは言っても、少しその辺を組み替えるだけでも結構違うもんなんですよねぇ。

 

それから後者の例。これは良く他の方の作品を読んでいて思う事なんですが、どうしても「告白」「結婚」に成功した所で話の大サビが終わってしまって、そのアフターが数行数ページ程度にまとめられてしまって完結している作品が多いことがちょっと個人的には勿体ないと思っています。

 

勿論、告白も結婚(プロポーズ)は一大イベントですし、その情景を描写する労力も尋常じゃ無い事は重々理解しているつもりではありますが、私個人としてはその花が咲いた後もしばらく眺めていたいと言うかなんというか。

私は付き合い始めてから初めてキスをするまで、キスから次の段階に至るまで、そしてまた次の段階に………と、段階毎にどうステップアップしていくかを楽しみたい人間な物で、いわゆる「二人は幸せなキスをして終了」という風に話を終わらせてしまうのは本当に勿体ないなあと思うわけです。オチとしては最高に楽なんですけどね!

 

とは言え、いわゆる原作的な立場にある作品ならば全然そう言う話でも構わないんですけどね。それこそ二次創作のしがいがあります。やるなと言われてもやります(やめろ)

ただ、その二次創作で「幸せなキスをして終了」的な事はあんまりしてほしくないなぁ、なんて。

 

 

という訳で以上の発言ですが、全て過去の自分へのブーメラン発言です(笑)

昔はオチとして使いやすいからという理由から、特定のキャラにあらゆるシチュでやたらめったら告白させてました。ルクティアとかイオアニとか何回告白させたか覚えてねーやハハハハ

 

告白で終わったりワンパターンな展開に頼るような事にならんようにこれからも頑張ります。